遊戯三昧  (ゆげざんまい)

思いのまま。何ものにもとらわれず。いま、ここに、あることに没入すれば、またたのし。

考え方の「枠組み」を取っ払うと

仕事で「勉強会」のあとに交流会があった。
技術系の企業を相手に、自分は事務局なので、
実のところ、彼らの仕事の中身は知らないことばかりだ。


隣に座った技術系の方は、
地方自治体のサービスを請け負っているが、
人口減で仕事は減る一方なので、
新規事業を開発することが命題」
と言っていた。


新規事業の開拓って、行き詰まると大変そう。
この日の勉強会にも、何かのヒントを得るために、
遠方よりわざわざ来たのだろう。

その方はこう言った。
「うちの業界はしがらみがあって、国内での横展開が難しい。
それに、うちは製造業ではないので、独自技術がなく難しい。」

きっと、同じ会話が社内では繰り返され、
そういう観念ができ上がってしまっているのだろうな・・・。

交流会に参加していた、
企業と事務局の人とで、合計13人。
長いテーブルにずらっと並んで、アテをつつきながら話している。

私は、この間、京都で初めて参加した「朝活」の風景を思い出していた。
初めて会う人、全く違う業種で、だけどみんな「出逢い」を楽しんでいる人たちばかり。
そして、人との「出逢い」というのは、思わぬ「化学反応」をもたらすものだ。



「あのー、もしかすると、新規事業のタネは、
これまで思いもよらなかった業種や、場所にあるのかもしれないですね。
今まで考えたこともない、かかわったことのない人や、事業との関わりの中に。
異業種交流会とか、行ってみたらどうですか?
・・・素人の思い付きみたいなものですが。」


ここしばらくの間に、
私の中に蘇ってきた思いがあった。

4年前ほども前にきいた、
パラダイムを超えて軽やかに」という講演。
(CTNエグゼクティブコーチ 岸英光氏)

その時は、「パラダイムシフト」だなんて、
うさんくさい横文字だなあ、と思いながら参加したんだけど、
その会場では、隣の人と話す「ワーク」があった。

そこでは、見知らぬ人とのコミュニケーションを通じて、
人との垣根や、
自分が自分を無意識のうちに閉じ込めている
「考え方の枠組み」(=パラダイム)を取っ払う、という練習をしていた。

wol.nikkeibp.co.jp



たった2時間の講演会だったのに、
私はものすごい衝撃を受けた。

「この人の本を読んでみたい、」
「自分の殻を打ち破ってみたい、」
コーチングを学んでみたい!!」

だけど、子育てが忙しいとか、
なんやかんやの言い訳をつけて、
もう何年もその話は忘れてしまっていた。

ところが、最近はコーチングに限らず、
「やってみたい」という思いが、ふたたび蘇ってきて、
昔、感銘をうけたさまざまなことの原点に立ち返り、
色んなことを、また新しく学ぼうとしている。

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あの時あんなに感銘を受けたというのに、つい先週、岸コーチの本を買うまでの間に、4年ぐらいの歳月が経っている。

ちょっと昔の写真を探す必要があって、
実家の段ボール箱をごそごそしていたら、
「自分の原点」みたいな写真がぞろぞろと出てきた。

昔を懐かしがるというよりも、
その写真に写っている自分の姿は、
「原点を思い出せよ」と言ってるかのように思えた。

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今のうちの子と同じぐらいの時。

・・・そんなわけで、こうしてブログを書いているわけなんだ。

自分の考え方の「枠組み」も、そろそろ取っ払われつつあるところだし、

もしかすると、卵にヒビが入ったみたいになって、
ピキピキピキ、と、もうすぐわたしも割れるのかもしれない。

そして、中からどんなのがでてくるのかは、
まだ誰にもわからないんだ。

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