遊戯三昧  (ゆげざんまい)

思いのまま。何ものにもとらわれず。いま、ここに、あることに没入すれば、またたのし。

ビジネスセンスを磨く 「お店屋さんごっこ」とは? 

うちの子、小2なんですが、社長やってます。
屋号は「こうらくじ」。

幼稚園の頃から、
お店を真似してメニューを作ったり、
箸袋を作って配ってみたり、
敬語を使って「おしながき」を説明しながらサーブしてみたり、
シェフ(わたし)が、考案した料理を「看板メニュー」に採用できるか、
社長にお伺いを立ててみたり。

男子なんですが、「ままごと」が 大好きなんです!
いつも女の子と公園でままごとしながら、おとうさん役をやってる子でした。

小学校にあがってからは、
「こうらくじ」の営業時間が拡大しました!

モーニング営業を始め、500円でどんなメニューが可能なのか、
卵はつけるのか、サラダはどうするのか、スープつけたら料金がいくらUPするのか、
何人客が増えれば、アルバイト雇うのか、など
検討課題がだんだん具体化しています。


そして、この一年ほどは、
旅館経営へと「ビジョン」は拡大してきました。

もともと「こうらくじ」という、幼稚園児にしては摩訶不思議な屋号は、
温泉旅館をイメージしていたのかしらん?と思うのですが、
やはり、露天風呂がマストのようです。
今日も、風呂の入り口に「日替わり湯」の看板出してたわ。↓

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聞いていましたら、旅館の平面図としては
「南館」と「北館」があって、真ん中を「管理棟」でつなぐんだそうです。
レストランと露天風呂は真ん中の管理棟にあるのか?と聞いたら、
なにやら熱心にこだわりポイントを話していましたが、
どうも、小学校の校舎のつくりを模しているようです。



とにかく、毎回ブレストが楽しいです!

二年生になってからは、九九が使えるようになったので金勘定も早くなりました。
さっきも「一泊3万5千円で、3人で泊まったら10万5千円。」
と一室料金を瞬時にはじいていました。(しかし、えらい高級なんだな・・・)

今日のミーティングでは、「鉄オタを夢中にさせる特徴ある旅館」の構想ができました!
中身はひ・み・つ ですが、
「夏休みは予約殺到キャンセル待ち必至で、料金が2倍に跳ね上がる」
「従業員の給料は土日は忙しいから3倍」
(すげえ大盤振る舞いだな、社長。センスあるじゃん。)
ってとこまでは話が進みました。
(残念ながら社長の就寝時間9時になったので、本日のミーティングは終了。)


とりあえずの検討課題は
土地取得して新築するのか、
居抜きで中古の旅館を買うのか、というところでしょうか。
そこんところは、私もまだ勉強していないので、これから一緒に勉強することになるでしょう。

そのためには、まずはレストラン「こうらくじ」の経営を軌道に乗せなくてはなりませんね・・・
店舗増やすのかなあ・・・

その前にシェフ(わたしのことです)が看板メニュウを増やすのが先だろうなあ・・・うーん。

ものごとがうまくいく時期は、どうして長続きしないのだろう。

人間、何十年か生きていると、

バイオリズムがいいとか悪いとか、

感じられるようになりますよね。

 

何をやってもうまくいく、

必要なものが苦労せずに手に入る、

人にモテる、上司に評価される、

憧れていたような人と知り合うチャンスができたりする・・・

そして、気分も上がって、さらに上昇スパイラルに乗れるような、

「ワクワク感」がずっと続いていくような、

いわゆる「イケイケな時期」。

 

反対に、何をやってもうまくいかず、

気分は落ち込みがちで、やる気がでず、

人からは評価されず、生活は乱れがち、

そして、自己評価も低くなって、さらにやる気をなくしてドツボにはまるような、

いわば「ダメダメ期」。

 

振り返ってみると、あの対極的な「イケイケな自分」と「ダメダメな自分」、

本当に同じ自分なのだろうか!?と疑うほど、

別の人生を生きているかのように思う。

 

だけど、今まで来た道を振り返ってみると、

そんな「イケイケ期」も「ダメダメ期」も、

それほど長く続くわけではなかった。

いつの間にか、どちらの時期もフェイドアウトして、

ニュートラルな自分」「比較的情緒の安定している自分」に

収束していったように思える。

 


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「イケイケ期」に焦点を当てて考えてみると、

この時期には、アイデアもよくひらめくし、

迷わずに大胆に行動ができて、

他人からの支持も得やすい。

また、同時に複数のタスクを勧めることも容易で、

まるで自分がスーパーマンになったかのように思えたりする。

 

普段の自分がこなす何倍ものことを、次々と片付けていくこともできる。

そしてそれが小さな成功に結びついて、成果を得やすい時期だ。

もし、この「イケイケ期」が続いていけば、

自分は大きな成功を得て、ステップアップできるのではないだろうか。

 

なのに、なぜ自分はまだ成功していないのだろう?

と振り返ってみると、

おそらく、「イケイケ期」の自分には、

だんだん「傲慢な心」や「思い上がり」が芽生えたり、

人への感謝の心がなくなっていったのではないだろうか、と気が付いた。

 

いくらすべてのことがうまく回りだしたとしても、

それは自分ひとりの力によるものではない。

周囲の人たち、家族や友人、職場の同僚などの支えがあってのことだ。

イケイケ期には、得てして全能感に包まれがちだし、

人の話を聞くよりも、自分の説を披露したい衝動にかられることも多くなる。

 

もしも、ものごとがうまく回りだしたときに、

思い上がりを諫めて、周囲の人たちや宇宙への感謝の心を持ち続ければ、

天からの無限の恩寵を得られるのではないだろうか。

 

成功者というのは、「ワクワクした気分」を楽しみ、常に上昇を続けつつ、

一方で「うまくいっている自分」を

もうひとつ上の段から冷静に見つめて手綱をしめることができる、

そんな自制心を持った人なんじゃないだろうか。

 

 

 

 

立春 ご縁つながる 京都の一日

今日は立春。旧暦の一年のはじめにふさわしく、朝7時に家を出た。朝日を背に、七条京阪から鴨川をわたり、七条通を西へ。ご縁をむすぶ、初めての京都での「朝活」にて出会いと笑いのエネルギーをチャージ。そのあと、今度は 東山七条の養源院さんへ。 朝活の会員様のご厚意にて、非公開の唐長のトトアキヒコさん制作の襖絵とともに、俵屋宗達の杉戸絵を拝見してきました。

養源院奉納作品『星に願いを』について|唐紙師トトアキヒコ アート作品

 

 三つ葉葵の御紋が立派な御門をくぐると、車寄せから俵屋宗達の唐獅子の杉戸が迎えてくれる。養源院の奥様(大黒さん)に案内いただいたのですが、この杉戸をくぐって、歴代の将軍が先祖のご位牌を祀る本堂へお参りしてい たそうです。唐獅子の杉戸をあけると、宗達の出世作となった有名な白象図が奥に見えるように構成されており、美術館で鑑賞するのとは違う、用の美を実感することができました。宗達といえば、「風神雷神図屏風」が有名ですが、もともとは一介の扇面絵師であったのが、この養源院の杉戸絵によって後世に名を知らしめることとなったのでした。
 写真撮影は不可なので、いただいた絵葉書の図をアップしますが、まあこのデフォルメされて、量感のあるグラマラスなボディと迫力ある表情。これが400年も前の作品とはとても思われません。大黒さんのご説明による と、つい先日までは宗達は想像で象を描いていたといわれていたが、当時京都まで象が来ていることが明らかにされ、宗達は実物を見て描いたという説が有力になったのだそう です。

 それから桃山城から移築された血天井の説明も、自刃された徳川方の武士たちが、まるで大黒さんの長年の同居人のように親しみをもってお話しになりましたのが、大変印象的でした。今日は太陽光の採光がいつになく明るく、ご位牌やご本尊、襖絵も普段より良く見えていて最高の日だといわれましたが、エネルギーの強いこの立春の一日、私にとっても、よきご縁のつながる最高の一日となりました。

 

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